最近、「ビリヤード用品をウェブサイトで買ったものの商品が届かない」みたいな詐欺が流行っていると騒がれていますが、正直今に始まったことではありません。

ウェブ界隈では対面ではないが故に、様々な詐欺が横行しています。

正直、騙される人は騙されるし、騙されない人は騙さないっていう世界なので、このブログで口酸っぱく言ったところで、騙される人は騙されるのですが。。。

有名なのはワンクリ詐欺ですね。卑猥系のサイトを見て「登録完了」となり、数十万振り込めみたいなサイトは十数年前からあり、いまだに騙される人がいるわけで、スマホを持ち始めたシニア世代が恰好の餌食となっています。

私はウェブ関連の仕事にも従事しているので、そのあたり普通の人よりは詳しいと思っています。

ビリヤード業界に何故？って話になりますが見極めと言いますか、いくつか対策を講じたいと思います。

詐欺サイトの特徴は手口は？

どんなサイトが多いか？

ビリヤードのキューの名前等、特定の用品の検索したら、格安なサイトが出てくることがあります。

あくまで、「ビリヤード　通販」とかそういった検索ではほとんどひっかかりません。

例えば、プレデター製品が30%OFFとか、巷のECサイトの最安値からさらに10%～20%OFFみたいな微妙な価格設定です。

そういう類のサイトは、「ビリヤード専用店」ってことではなく、化粧品とか、いろんなものを取り扱っている場合が多いです。

下記は、消費者庁のサイトから取ってきたものですが、

http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/caution/internet/trouble/internet.html

上記みたいな特徴が多いです。

詐欺の手口は？

詐欺の種類としては、「商品を送らない詐欺」です。銀行振込にさせて、振り込んだ後商品が届かない。

そもそも在庫商品すらないので、送るつもりは一切ありません。

1週間ほどしたらサイトが閉鎖されるので、サイト自体が見れなくなったりします。

サイトの情報はすべてデタラメです。

サイトは、どんどんコピーして、あらゆる業界に適用可能ですので、データベース引っ張ってくるだけです

デザインはほとんど同じなので、サイトを構築する手間はさほど大変ではありません。

１、２週間でサイトを閉じては、また別のサイトを作って何百サイトと作っていきます。

誰が行っているのか？

これは特に誰って言いきれないですが、中華系が多いです。

昔、ヤフオクでナイジェリアグループの詐欺が流行りましたが、偏見ですがここまでのネット詐欺はアフリカ系では無理です。

中華系は、IT系に強く、サイト構築の技術は優れています。また、こうした巧妙な詐欺も多いです。

昔は、日本語が機械翻訳とかですぐに分かったのですが、どこかからコピペしているのか、最近はほぼパーフェクトな日本語です。

どうやって見極めるか？

いろいろ見極め方法はありますが、あくまで参考程度にいくつか。

クレカ払いができない、銀行振込のみ

クレカ払いができると言っておきながら、できない場合が多いです。銀行振込のみ。代引きもなし。

その銀行口座は、売られた口座が多いです。その口座売られた人も気づいていません。

クレカ決済ができない理由は、当然ですが決済代行会社との契約が通らないからです。

また、クレカだとキャンセルされる恐れがあるので使いたがらないです。

ビリヤード用品以外も売っているか？

トップページを見たり、別のページを見たときに、ビリヤード用品以外が売っているかは重要です。

例えば、カメラとかブランド品とか売っていたら、ほぼ怪しいと思っていいかと思います。

下記みたいなサイトが例です。

そもそも、ビリヤード用品扱っている会社がカメラとか、なぜ格安で売るのですかね？

会社情報を見る

会社情報だけでは一概に断定できませんが、その会社が本当に「ビリヤード事業やっているか」みたいなことは検索すればすぐに出てくると思います。

また、所在地見てもデタラメな場合が多いです。今ならgooglemap等でも調べられます。別の会社が勝手に書かれている場合もありますが、例えばアパレル会社がキューを売るなんてことはほとんど考えられません。

しかも、その会社は被害にあっているわけなので、本当に調べたければその会社に聞いてみれば、その会社も被害届を出すかもしれません。

URLで検索してみる

そのサイトのトップページのURLを検索してみると、怪しい場合は出てくる場合が多いです

http://www.neo-blood.co.jp/

上記のような、詐欺サイトデータベースみたいに載る場合が多いです。どなたかが、「これは詐欺だ！」っていう場合親切にアップしてくれているわけです。

ソースコードを見る

PCですと、クロームの場合ですが、右クリックすると「ページのソースを表示」というものが出てきます。

それで、中国語が出てくると怪しいです。例外的に詐欺でないサイトも中華業者に発注している場合もある場合がありますが、普通はソースに書かないです。

何故、ビリヤードの販売サイトがターゲットに？？

これはビリヤード用品だけでなく、すべての業界が対象となっています。

「ある程度単価が高い」「ある程度需要がある」っていうものだったら、何でもターゲットとなります。

具体的には、家電、化粧品、ブランド、スポーツ用品、アパレル等々

商品のタイトルと、画像と、価格さえあれば何にでも応用可能です。

また、サイトはいくらでも増殖できるので、潰しては、またすぐに作ることが可能です。

http://www.neo-blood.co.jp/2018-12-11/

上記の日付だけでも、たくさんの報告がされています。もう、ありとあらゆる業界が被害にあっています。

ビリヤード用品はどこで買えばいいか？

ビリヤード用品は、信用あるサイトから買えば心配いりません。

ニューアート、キューショップジャパン（justdoit）、ショップキューズ、イーアールスポーツ等々。

Amazonは安心か？

Justdoit、イーアールスポーツ等公式にアマゾンで出品している場合もあります。

また、メーカーが直接売っている場合もあります。

ただ、公式サイトよりは安心ではありません。Amazonは返金制度があるので、送られてこないということはありませんが、中華系の模倣品を業者を偽って売っている可能性もあります。

また、別会社が上記の会社を装って売る場合もあります。

これもあらゆる業界でAmazonで模倣品を売る詐欺が横行しています。中国で売られている偽物を日本で売るというものです。

Amazonは出品する敷居が低いので、装うことがさほど難しくありません。

Amazonの場合は、出品者情報を入念にチェックする必要があります。評価がなかったり、情報が適当な場合は注意が必要です。

下記は、イーアールスポーツさんの出品者情報ページですが、信用ある業者であれば下記のような感じで書かれています。

楽天は安全

楽天はそうした審査厳しいので、公式に楽天として売っているサイトはアマゾンよりは安全です。

メルカリやヤフオクは安心か？

これは本当に出品者個人によります。評価を参考にしたとしても、キューの反れ等は個別のジャッジが異なるので難しいです。

もし被害に遭われたら？

警察と消費者庁に相談しましょう。

ただし、50万以下くらいだと騙された件数が多すぎて、たぶん動いてくれないです。

振り込め詐欺救済法は適用できる可能性はある

ただ、「振り込め詐欺救済法」っていうのがあります。

全国銀行協会の金融機関の犯罪利用口座に振り込まれ、口座に滞留している犯罪被害金の支払手続等を定めた法律です。

一応、これに登録すれば、運よく犯人の銀行口座に預金が残っている場合、わずかながら返ってくる可能性はあります。

詳細は下記に載っています。

https://www.zenginkyo.or.jp/hanzai/rescure/

それでも泣き寝入りの可能性は高い

私はそうした被害者たくさん見てきましたが、振り込んでしまったら取り返すのは非常に難しいです。

残念ながら、泣き寝入りの可能性は高いです。

被害額が数万円であれば、弁護士を雇う費用考えてもたぶん割に合わないと思います。

取り返そうと思っても、すごく労力が掛かるので、見合わないことがほとんどです。

犯人特定できたとしても、そもそも犯人がお金返してくれるか？って話です。

中には振り込め詐欺や出会い系詐欺、占い等の詐欺で数百万以上損をしている人も、日本には結構な数がいらっしゃいます。

上を見ればキリがないので数万円であれば、勉強代と思う他ありません。