最近は、Aクラスの試合にも出るようになり、⑩ボールをする機会が増えてきました。
もちろん、10ボールブレイクを語る術などないのですが、⑩ボールのラックと球の動きだけでも一般論的なものをメモ代わりに書いておきます。
とはいえ、⑩ボールは⑨ボールに比べて、走る球があったりして、蹴られることが多く、動きが予測しにくいです。
⑨ボールで言う、ウイングボールのような確実に入る球もありません。不確実性なものが多いです。
従って、プロでもノーインなんてことはザラです。
ただ、ある程度球の動きが分かることによって、ラックの組み方を多少自分でアレンジすることは可能です。
例えば、自分が取り切る自信がない場合、⑧⑨⑩をブレイクで近づけることによって、終盤の相手のミスを誘うことも可能です。
⑩ボールラックの組み方
これは説明するまでもないですが、 ①番は先頭、⑩番は真ん中固定。
あとは、②と③を後ろ両端に置くのが一般的です。②と③はどちらでもいいです。
今回の説明では、球の動きを一律にするために、下記のように並べることとします。
ブレイクの前提条件
ラックが隙間なくきっちり組めていることは大前提です。
ブレイクは中心付近から平撞き、撞点は真ん中やや下、捻りなし。強さは20km後半くらいを想定しています。
言うまでもないですが、ブレイクですので、不確実性が多いものです。強さ、角度、捻り、組み方、ラックシート、等の条件によって当然変わってくることご了承下さい。
10ボールの球の動き先頭の①番と⑩番
10ボール、①番の動き
まずは①番からです。
①番は、取り出しのために非常に重要です。
ただし、後列の走る球に蹴られる可能性があるので、正直予測しにくいです。
⑩ボールは、平撞きで中心付近から撞くことが多いと思います。
後ろに9個のボールがあるので、正面から撞点真ん中で撞けば後ろの9個の球に押されて球は止まります。
左から撞いた場合は、右下方面に。右から撞いたら左下方面に①番は動きます。
一応、別球に蹴られないことを前提とすれば、①番の動きと手球の調整で、①番の取り出しを考えることは可能です。
⑩番の動き
10番は、ラックがきっちり組めていて、別球に蹴られなければ止まります。
従って、10を最後に入れる配置は上記の配置が多いです。フット固定の練習は10ボールでも生きてきます。
10ボールの2列目の動き
2列目は、図で言うと④と⑤番です。
これは、図のように両方のサイドポケット方向に向かいます。
蹴られる可能性が低いので、10ボールでは比較的ブレイクインしやすいです。
10ボールの3列目の動き
10番を除いた、2つの球の動きです。
図で言うと、⑧と⑨になります。
基本的は、横に押されます。回転によっては、跳ね返ってサイドにインする可能性もあります。
3列目は、あくまで別球に蹴られなければ、下記のようなライン上に残ることが多いです。
⑧と⑨をウイングに使うと、⑧⑨⑩の取りきりのパターン化に使えることもありますが、逆に近くなりすぎて難しくなる場合もあります。
跳ね返って、下記のように近くなることも多いです。これはちょっと嫌らしいです。
逆に相手がイレつないで、終盤ミスしてくれる場合もあります。
10ボールの4列目(後列)の両サイドの球の動き
後列は2つに分けたいと思います。
後列は、後ろに遮るものがないので、4つとも球が走ります。
まずは、②と③の後列の両端の動きです。
これは、最も走る球です。比較的、決まった動きをするのですが、一番走る球なので、別球に当たる可能性は非常に高いです。
上短の1ポイント近辺⇒長の2ポイント⇒下短⇒長に当たって、4レールで、それぞれの近い上コーナーに入る動きをします。
かなりざっくりですが、ブレイク速度が最低25kmは超えないと、コーナーインには到達しないと思います。
10ボールの4列目(後列)の内側の球の動き
図で言うと、⑥と⑦の動きです。
この2つの球も②③同様に走ります。
上短の中央付近から跳ね返って、下短に向かいます。
回転によっては、下コーナーにインする場合もあります。
また、この球は②③ほどは走らないため、2クッション後に、上コーナーに戻ってくる可能性は低いです。
この球も②③同様に、別球に当たる可能性が高いので、予測は難しいです。
10ボールで別球に当たらずにインするポケット一覧
下記の球のラックの配置で、
どの球にも当たらずに、ポケットにインするとすれば、下記のようになります。
①はブレイク位置次第で変わってきます。
こうして見ると、⑩以外は、どのポケットにも入る余地はあります。
仮に球が透明でどの球も透かすという空想の世界であれば、9個インも夢ではありません。
実際に、下記の動画にもまとまっています。どの球にも蹴られずに入った球の軌道が描かれています。
10ボールブレイクの対策
私が語れるほど簡単なものではないので、あくまで一般論的な説明となります。
正直、後列の球が走る以上、どう蹴られるか分からないので、10ボールのブレイクは非常に難しいです。
手球も蹴られてスクラッチなんてことはザラですし、取り出しを簡単にすることも容易ではありません。(というより運です)
ただ、あくまで一般論的に、蹴られないことを前提とすれば、
・①番の動きはブレイク位置を若干ズラすことで調整可能。
・手玉は極力真ん中付近で止めた方が取り出しは無難
・一番インする確率が高いのは2列目。2列目のサイドインは狙いたい
・球が散ること、球の速度はできれば30km以上で、②③が上コーナーインに十分な速度はつけたい
いろいろな10ボールのブレイクをyoutube等でスローで見てみると、大体同じ球の動きをしていることが分かります。
ただし、蹴られたりするので⑨ボールのように同じ配置になることはほとんどありません。
確実なブレイクなんてものは存在しないのですが、
10個の球の動きをある程度知ることで、ラックをどう組むかを考えることにも繋がります。
少しでも参考になれば幸いです。
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