突然ですが、下記の図①と②でイレイチで決めれば勝つという場合。
①②でそれぞれサイドとコーナーどちらに狙いますか?(腹切りバンクも場合によっては。。)
あくまで図なので、実際の台に立ってみないと何とも言えないかと思います。コンディションによっても変わりますし。
ただ、ぱっと見ですが、私であれば①はコーナー、②はサイドに狙います。
今回は、サイドかコーナーかどちらに狙うかの基準についてのトピックです。
一般的に言われるサイドポケットの許容範囲
一般的な許容範囲としては、短の2ポイントとサイドポケットの中心を結ぶ線と言われています。
例えば、かなりざっくりとした写真での例ですが、あくまでサイドの手球フリー、イレイチとして↓
上記みたいな基準は作れます。⑥もないわけではないです。(どれほど難しいかは後述します)
サイドポケットは何故難しいのか
サイドポケットの最も難しいのは、「ツノ」がある点です。ツノがあることによってコーナーポケットと異なりポケットできる許容範囲が狭まります。
また、穴の広さも異なりますが、「壁の受け」も台によって異なります。
「壁の受け」とは、ある程度角度ある位置からサイドポケットの側面に当てて入れる際、壁がどれだけポケット側に受けてくれるかです。
側面に当たったものの、ポケットせずに跳ね返った経験は誰しもあると思います。
台のブランドやコンディションによってもかなり異なるので、壁に当てて入れる方法は不確実な要素が多いです。(コーナーポケットも同様)
また、サイドポケットの周辺のラシャの状態が悪い場合、遅いスピードで撞いた場合球が依れる場合もしばしばります。
これらの条件によって、許容範囲がコーナーポケットよりも狭く、よりシビアなコントロールが求めらるため、コーナーポケットよりも難しいと言えます。
サイドポケットの狙うポイント
×の点が中心ではありません。×を狙うと角にはじかれる可能性が高くなります。
◎の点、赤丸が位置が中心となります。
サイドポケットの穴はどれくらい広いのだろう?
サイドがコーナーより難しいとはいえ、コーナーよりサイドの方が穴の大きさは大きいです。実際にコーナーポケットと比較してみましょう。
アラミスやデュラミス、サイクロップ等の公式戦で使われている球の大きさは57.1mm±0.1mmです。この図では57mmとします。
コーナーポケットは台によって異なりますが、一般的に球2個分というのが標準と言えます。従って、コーナーポケットは57mm×2で、114mmとします。
サイドポケットは規格では約1.114倍くらいのものが多いです。コーナーが2個穴だと、サイドは2.2~2.3個穴ということになります。
ポケットサイズは下記のサイトを参考にしました。
https://www.dimensions.guide/element/billiards-pool-table-pockets
雑ですが上記まとめると、ざっくりと下記みたいな感じです。
短クッションのポイントで角度を測ってみる
上記のサイズ比較から、真正面から球を撞く場合は、サイドポケットの方が入りやすいと言えます。
ただし、角度が付いた場合は、角度が鋭角(サイドから短クッションを引いた時の角度)になるほどシビアになります。
ざっくりと角度はこんな感じです。
短クッションの真ん中(2ポイント)が25度で、そこから半ポイントごとに約5度ずつ変わります。コーナーポケット等を1度や2度くらい若干角度が変わります。(計測ミスかもしれません)
ただし、あくまで穴の中心であって、壁を使うともう少し角度は緩やかになります。
この角度の数字は特に覚える必要はないのですが、後述する5度変わるとどれくらい厳しくなるかという目安になります。
あと、あくまで目安ですが、コーナーポケットと45度の角度があることによって、球の配置では角度の参考になることがあります。
実際のサイドポケットの許容範囲はどれくらいなのだろう?
一般的な許容範囲である、25度の角度からの球の許容範囲はどれくらいなのでしょうか?コーナーポケットと比較したいと思います。
下記の図のように、穴2個分のコーナーポケットの許容範囲である球のそれぞれの中心から結んだ赤い線が許容範囲です。
赤い線に注目すると、コーナーポケットとサイドポケットではサイドポケットの長さの約半分です。
また、サイドポケットはツノの影響もある事から実際はそれ以下だと言えます。
広く見積もっても穴1.5個分、実際は1.3~1.4個分くらいの許容範囲と言えます。
リデューサーで考えても、球1.3個穴はいかに難しいかが分かると思います。
画像はAmazonサイトより
サイド許容範囲の限界点は20度ラインか、ただしかなりシビア
結論から申しますと、短クッションの半分のポイント(2ポイント)より半ポイントズラした20度のラインが限界点のように思います。
ざっくりとした図ですが、球1~1.1個分。ただし、これもサイドの壁の受け次第といったところです。
20度のラインとなると、穴1個分なので、よほどの穴前でないとかなり厳しいです。ほぼ決まったライン以外は入らないです。
さらにスピードが付くと受けない可能性が高くなるので、絶妙なスピードも要求されます。
リデューサ―で1.1穴なんて近くのショットでも入るか微妙です。それくらいの精度になります。
ちなみに、20度くらいのサイドはこれくらいの球です。壁の受けが割かし良い場合でないときついです。
サイドかコーナーか見極めの実践
例①
下記の配置。
25度ラインと20度ラインを引いてみました。
台は2穴の標準台です。②番はギリギリ20度のラインですが、穴前で辛うじて壁を使って入るかという際どいラインです。サイドはかなりシビアなラインが要求されます。
穴前でなければ、間違いなくコーナーの方が簡単です。
①番は30度以上のラインですので、サイド穴は余裕です。
例②
下記⑦番はどうでしょうか?
サイド一見薄そうで難しくみえますが、
25度のラインは余裕で超えています。これだと、穴2個弱分くらいあるので思っているよりは簡単です。
これが仮に、↓球2個分くらい⑦を動かしてみましょう。
角度が鋭角になると、まぁまぁ厳しいです。これだと25度ライン上で、1.3~1.5穴くらいのシビアなラインになります。
セーフティかバンクをしてもいいくらいの難しさです。
このラインを活かした応用
手球のラインでサイドスクラッチがあるかないかを考えることができます。
①のラインは25度付近からのラインですので、比較的危険なので捻った方が無難です。
②の逆押しのラインは、かなり鋭角なのでサイドスクラッチの可能性は低いです。
まとめ
・サイドの受けやすさを確認しよう(相手の様子等を見て)
・短の真ん中のライン(25度のラインを基準にする)を基準として、サイドかコーナーかを見極めることができる
・20度ラインは限りなく難しいので、イレイチであればコーナーを狙った方が無難(穴前は除く)
・手球のラインにも応用しよう
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