最近、「みんなのビリヤードチャンネル」を筆頭に、ハウストーナメントの動画がスマホでお手軽に見れるようになりました。本当にアップされている方々には感謝です。
ただ、youtubeに上がっているビリヤード動画を見て、badボタンが押されていたり、「大したレベルではない」とか「俺の方がうまい」とか思うことがあるかもしれません。
私も少し前までそう思っていたことがありました。。。
私が偉そうに言える立場でもないのですが、ハウスの試合にそこそこ出た経験から、それらの試合について補足したいと思います。
ついつい、ホームとか平撞きでのレベルが自分のレベルだと過信してしまうことがありますが、「アウェイで試合に出た時の自分が自分の実力」というのもある意味正しいと思っています。
試合に多く出ている人は分かると思いますが、youtubeで上がっている動画(決勝動画)はぜんぜんベストな状態でないことがほとんどだと思います。
見ていれば、「たいしたことないな」と思う事もありますが、以下の条件が揃った上で撞いているという事を説明していきたいと思います。
時間帯がタフ
休日の大きな大会
休日の大きな大会の場合は朝が早いです。
遠方から来る場合は、6:00起き⇒移動⇒待ち時間となり、めちゃくちゃしんどいです。
仕事上がりで徹夜の人もいますし、仕事して3時間しか寝ていないなんて人もザラにおられます。
まぁ、このあたりは個人の体調管理の問題でもあるのですが、体調が全く万全でないことはよくあります。
平日のハウストーナメント
ハウストーナメントの決勝となると人数にもよりますが、21:00くらいのスタートで、決勝の時間になると深夜は回ります。
朝から仕事をして、クタクタでそこからビリヤードをして深夜まで撞くっていうような状況です。仕事からまっすぐ来る場合、飯を食べないなんてこともあります。
もう、体力的にもきついって状態でやっていることが多いわけです。
待ち時間問題
上記の時間帯に加えて、めちゃくちゃ待たされるなんてこともよくあります。
1,2時間待ちはザラで、ゲタをはくと4時間待ちとか。大きい大会では7時間待ちとか。さすがに、前の試合から半日くらい経てば集中力も途切れます。
試合だから緊張する
これは当然と言えば当然ですが、
初めての相手だと緊張する人は緊張しますし、ガチガチの試合になるとさらにいつも以上に力が入ったりします。
アウェーな空気とコンディションとの闘い
まず、一番大変なのはコンディションへの対応力です。
台によっては、渋さ、クッション、早さ、高さが違いますし、
ホームと違って、照明、音響、周りの空気間等すべて変わってきます。
また、アウェーに飛び込んで撞くって結構勇気がいります。
ほとんど知り合いがいないなかだとまぁまぁ孤独ですし、コンディション以外に空気感としても慣れない環境の中で撞く場合、まぁまぁきついです。
決勝は、華台でやることが多い
決勝は華台なんてことはまぁまぁあります。華台はほとんどの店でポケットが渋いことが多いです。受けが悪い場合もあります。
「華台」と言われるだけあって、一番目立つところにあるので、ギャラリーがたくさん見ている場合もあります。
ポケットが渋いと本当に入らないです。ハードショットで受けてくれない場合も多いです。
渋台で撞くと、精神的に「入らないのでは」っていう意識が強くなり、本当に入らなくなります。
ビデオが回っている
定点カメラで撮っているだけなので、大して気にならないこと人もいますが、「ビデオに撮られていて、youtubeにアップされる」っていうこと意識すると、緊張することも多いです。
また、「良い球撞かないとみっともない」という意識をしすぎたりもします。
youtubeに自分の撞く動画が晒されるっていう状況下で普通に撞けますかね?youtuberの方はすごいなぁなんて関心しております。
自撮り動画と違って、試合動画は失敗したところを隠せないですので、丸裸なわけです。失敗すると凹んでさらにミスをするみたいな負の連鎖も起こります。
ギャラリーが多い場合も
ギャラリーが多い方が良い球撞けるっていう人はいいのですが、その逆だったら最悪です。
決勝とかになると、常連の人が酒飲みながら見ていたり、相手を応援していたりします。
「良い球撞かないとみっともない」という意識から、「守れば批判されるのでは?」とか、崩れることなんていうのもあります。
出た人にしか分からない、コンディションとか言い訳にできない
いろんなハウスの試合にたくさん出ている人は、こういう条件を経験しているので、決勝に行くだけでもすごいといことは良く分かっていると思います。
逆に、ホームの試合しか出なかったり、相撞きばかりであまり試合に出ない人はこの状況はなかなか把握できません。
例えば、試合に出て「待ち時間が長いから」とか「あそこの台は低すぎる」とか「台間が狭い」とかの理由から、「あそこは調子が出ないから出ない」みたいな人も少なくありません。
逆に、そこで勝っている人というのはそういう言い訳無しで勝っているので、素直にすごいなと思います。
以上の条件を踏まえて、どれだけ撞けますか?
以上の条件の中で、動画の中でめちゃくちゃ強い人って、相当強いです。平撞きであれば全く回ってこないようなレベルです。
映像の中では分からないくらい、タフな中で普通にイレまくっているわけですから。
ましてや、公式戦となると空気感も変わりますし、公式戦でも勝ちまくっている人は、平撞きでは神レベルに強い人たちです。
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