システム関連のエントリー続きます。
前回の、ファイブアンドハーフシステムと並んでよく使われるのが、ハーフVシステムです。配列や考え方も似ています。
これも上級者なら当たり前に知っているシステムですが、Bクラスでも簡単に習得できます。そして、めちゃくちゃよく使うシステムです。
起点が5ではなく、50で、狙いが300とかで一桁多くやる場合もありますが、私は分かりやすいように5でやっています。
例えば、こういうシーン
感覚的になんとなく当てる場所は分かっても、毎回ムラが出てしまいます。
計算すれば、正確にどこに当てるかを一瞬で計算することができますし、テーブルコンディションにも順応させられます。
また、計算によってある程度①に薄く当てるポイントを狙うことで、①をコーナーにインさせることも可能です。
初めは計算に戸惑いますが、ファイブアンドハーフシステムと数値の配列はほとんど同じです。慣れれば5秒くらいで狙いを定めることができます。
ただ、あくまでキックショットはコンディションに左右されるので要注意です。ラシャ、クッション、湿度等、様々な環境によって異なります。あくまで目安です。
ハーフVシステムの数値を覚える
これも、ファイブアンドハーフシステムとほとんど同じです。
覚えるのは、
①手球の起点と、②2クッション目の当てたいポイントと、③狙うポイントです
一桁多くでやる場合もありますが、私は一桁少ない方でやります。
①起点を覚える
図で言うと、赤の数値です。これはファイブアンドハーフシステムと同じです。
短側に行くと、1ずつ増えます。長側に行くと0.5ずつ数が減ります。これが起点の数値です。
②2クッション目に当てたいポイントの数値を覚える
図で言うと緑の数値です。上から下に1ずつ増えていきます。
短クッションの真ん中が5と覚えれば覚えやすいです。
③最後に、狙うポイントの数値を覚える
図で言うと、青の数値です。1クッション目に狙うポイントを覚えます。
これは一桁増えて、10、20、30と増えていきます。
これは、クッションの位置ではありません。あくまでポイントを狙わないといけません。
撞点は順捻り、強さはバンキングよりやや強いくらい
図の場合、左上となります。強さや捻り加減は、コンディションによって変わってくるので台ごとに確かめるしかありません。
ハーフVシステムの計算式
赤と緑を掛けると青の数字になります。
つまり、起点と2クッション目の当てたいポイントを掛けると、狙いのポイントの数字が出てきます。
例えば、下記の場合、緑の狙うポイントは引っ掛けを狙うのであれば「7」となります。
8を狙うとスクラッチもあるので、やはり7くらいでしょう。
計算は、掛け算するだけです。
起点×2クッション目の当てたいポイント=狙いのポイント
手玉の起点は、数値が「5」なので、5×7=35となります。
つまり、サイドの40の横、35くらいが狙いとなります。
逆パターン
逆のパターンもあります。これも考え方は同じです。
ハーフVシステムの実践
先ほどの例でしたら、下記のようになります。
起点は4.5、狙いは、7(気持ち6寄り)
5×4.5=31.5 気持ち6寄りなので、30といったところでしょうか。
下記、動画参照(該当のシーンから始まります)
https://youtu.be/EtkcB9ObVOY?t=86
ハーフVシステムの例題1
下記は、めちゃくちゃよくある配置です。
⑧の後ろから当てるか、引っ掛けるのかによって、変わってきますが、直接当てるより2クッション挟んだ方がよさそうです。
基準としては、6の起点か、7の起点。若干、7の起点寄りです。
狙いはざっくり4。ただ、4ですとノータッチの可能性もあるので、気持ち5寄りの4です。
とりあえず、ざっくり計算すると、
6×4=24
7×4=28。
どちらかというと、7寄りなので、26、27くらい。
ただ、そこから5寄りなので、28~29。30のちょい手前くらいという計算です。(あくまで私の基準)
この辺りは再三言うようですが、球のスピード、捻り加減、テーブルコンディションによっても基準によっても変わりますが、目安としては妥当なところに行くと思います。
ハーフVシステムの例題2
下記の場合はどうでしょうか。狙いは②番です。
あくまで、この角度からしか分からないのですが、
5に当たるくらいの狙いで丁度②が当たるくらいかと思います。(気持ち5.5くらい)
4を起点に考えると、20が狙い。
ただ、3.5を基準に考えると、17.5。
どちらかというと、3.5寄りなので18くらい。
さらに、5.5くらいを狙いたいので、19くらいが狙いになりますでしょうか。(あくまで私の考え方です)
ただ、⑦番と当たるかどうかが難しいので、そのあたりはスピードを上げたり捻りで調整したりします。
この辺りも、自分で仮説を立てて試していくと分かるようになってきます。
ハーフVシステムの例題3
狙いは5番。下記の場合どのように撞くでしょうか。サイドを狙ってもいいですが、自信がないかもしれません。
あくまで選択の一つですが、これはコーナーバンクのアンセを狙うことができます。
ハーフVシステムで基準を考えます。
5を起点にして、9を狙います。そうすると45と出ます。
ただし、9を狙うにしても8寄りに外れた方が⑨番に隠れる可能性が高いです。
なので、仮に43くらいとします。
5番をこの角度で狙うだけだといいのですが、捻りがありません。
また、⑦の後ろに手玉を隠したかったりします、そうすると仮に入った時にも⑦番をサイドに狙うことができます。
球の速度を若干遅くする必要があるため、角度が開きます。ですので、やはり45くらいかなと考えて撞きます。
⑦番の後ろに隠れるくらいで撞いて、サイドポケットの少し左、45くらいを狙って、さらに9よりの8くらいに行けば外しても⑨番に隠れます。
ダブルでセーフティが狙える上に、うまくポケットすれば取り切ることもできます。
これはあくまで仮説ですが、このような感じで考えていけば、アンセ等にも応用できます。
結局のところは、台のコンディションと慣れの部分が大きいですが、狙う目安としては参考になります。
これを使って、セーフティの応用等、いろいろなものに使えます。是非とも試してみてください。
Comments
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手帳に書き写しながら学んでいます。
プラス2とハーフVだけでも実践出来れば
プレイ幅が格段に広がりますね。
ありがとうございます、マスターします。
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いつも興味深く拝見させていただいています。
今回の例題3は大変参考になります。
これからも面白いブログを楽しみに見させていただきます。
宜しくお願い致します。