今週末に東京で地上最強B級戦(以下地B)が行われます。
地Bは年に3,4回開催されているのですが、今回から新しい試みとして、チェスクロックが初戦から導入されます。(去年は3回戦あたりから導入があった)
初戦から=全員が対象というのが非常に大きいポイントです。
ナインボールクラシックではシブヤエクスプレスと言っていますが、今後はシブヤだけでなく全国的に広がっていく可能性が高いと考えています。
以下、FBページより抜粋です。
★ 概略
チェスクロックを使った持ち時間制、
たとえば9ボール4先ひとり30分(状況に応じ変更あり)などを設定し、その制限時間内で試合を消化するよう各自がタイムマネジメント、タイムアップした人にだけ30秒(状況に応じ変更あり)のショットクロックが入る(双方にクロックが入ってしまう不公平感がない)、という流れのルール。★ チェスクロック持ち時間制のメリット
・ショットクロックに比べ、タイム審判がほぼ不要のため導入しやすい・シンプルでわかりやすく公平なルール(消化時間は得ラックにほぼ比例する)
・試合進行における待機時間を大幅に短縮、ストレスフリーな試合展開が期待できる
・持ち時間内で時間配分を考え、流すところは流す、大事な場面でじっくり時間をかけられる
(45秒ルールのようなショットごとの制限はない)・簡単な配置は即断即決、キビキビ迅速に動くことを心掛ければ、後半に余裕を残せる
・試合進行がスムースならば応援もしやすい、終了も早まり終電までに帰ることができる
・スピーディーでメリハリのある試合展開は観戦者を惹きつけられる
・遅延行為の抑制
※ NBA競技規定により遅延行為は失格の対象となります★ チェスクロックの使い方
・ 対戦カードの左側の人がクロック左側(● 赤丸)右側の人がクロック右側(● 青丸)
★ バンキングをする(バンキング勝者のラック開始からカウントダウンを始める)
↓バンキング勝者のボタンを上にあげる
↓真ん中の(スタート/一時停止ボタン)を押す
↓ラックやブレイクをする間も時間は計測する(一時停止で止めない)
↓撞き終わった選手が自分のボタンを押し下げる(カウントが止まる)
↓同時に対戦相手のカウントが始まる(相手のボタンが上がっている)
★ まわりのテーブルとの干渉、譲り合い、不測の事態は一時停止できる
↓(スタート/一時停止ボタンでオンオフ)(対戦相手に止めてもらう)
★ タイムアップしたら(アラームがなる)即座に審判を呼ぶ
↓タイムアップした人のみ30秒のショットクロック(エクステンションなし)
↓持ち時間を使いきっていない人はそのまま続行
★ 双方が使いきったら、双方に30秒のショットクロック(エクステンションなし)
↓ 試合が終了したら、一時停止ボタンを押す(スコアと残り時間を記録)
https://www.facebook.com/9ballclassic/ より引用
下記みたいなやつです。
Amazonでも買えます。
初戦から導入されるのはかなり画期的だと思っています。それに、Bクラスが対象なのが大きいと思っています。なぜなら、BC戦は時間がかかる場合が少なくないからです。
いろんな長考が必要になるような競技見渡しても、時間制限によるペナルティがないのはビリヤードくらいではないでしょうか。
時間制は、私としては賛成です。上記で書かれている通り、お互いにとって非常に公平なルールですし、何より試合の進行が早くなります。
こういう大きい大会の最大のネックなのは待ち時間。これに尽きます。
(それでも、地Bは事前入金制だったり開始時間をずらしたりして、相当いろいろな努力されているので、進行は早いと思っています。)
試合の進行が早くなるだけでなく、対戦相手としてもありがたいです。
過去に遅撞きすぎて集中が途切れて負けたなんてことも何度もあります。もうわざとやってるんじゃないかっていくくらい。
まぁ悪く言うつもりはないのですが、こっちは10秒くらいで撞いて、向こうが毎回1分だったらかなりアンフェアだと思います。
確かに、きっちり考え切ってから撞くという意見も分かりますが、限度を設定してほしいというものがあります。
おそらく今後も、この流れは変わらないと思っています。デメリットよりメリットの方が非常に多いからです。
さて、それほど経験あるわけではないですが、以前に何度か使ったことがあるので、下記、感想や対策みたいなものです。
時間は足りるのか
地Bでは、4先(C級3先)で、持ち時間は1人30分みたいです。平均的なプレイヤーであれば30分は十分だと思います。
私的には1ラック早くて3分、長くて1人7分くらいかなと思っています。これはラック組む時間等すべて含まれます。
なので、平均的にはヒルヒルでも10分くらいの持ち時間は残っていることが多いです。撞く回数が多い方が時間が減りますのでどちらが主導権を握るかにもよります。
ただ、ラック組む時間もすべて含まれるため、ラックが立たない場合は注意が必要です。
ラックが立たない⇒組みなおす⇒立たない⇒まぁいいやで撞く⇒ブレイクでごちゃごちゃする⇒さらに時間がかかる
っていうこともあります。
相手のラックが立っている場合は、組み方やラックシートの向きなどを参考にすればいいかと思います。
また、アドレスや厚み確認等の時間に毎回かかる人は厳しいかもしれません。
これはあくまで自分が多く撞いている場合で、相手が多く撞けばそれだけ自分の時間は減らないので、どちらが主導権を握るかにもよります。
自分の時間を減らせないために対策いくつか
下記、自分が考えた対策です。当たり前といえば当たり前です。
対策①押し忘れない
ほとんどの人がやってしまうのが、1度は押し忘れをするということです。
相手が押してくれたらいいのですが、基本は自己責任なので、押し忘れると相手が撞いている時でも自分の時間が減ってしまいます。
これで、例えば相手が取り切ってラックも組んで、次のマスもマスワリみたいなことになると、自分の持ち時間がとんでもなく減ってしまうことになります。
なので、
必ず毎回押す
必ず相手のタイムが減っているかを毎回確認する
ということは一番大事だと思っています。
どういう時に押し忘れするか?
下記、押し忘れが多い時です。
感情的になったり展開が早い時に押し忘れることは多いです。
・ファールの時⇒手球を取りに行くため、ショックのあまり忘れる
・初歩的な球を飛ばす⇒感情的になって押し忘れる
・セーフティ合戦⇒移動が頻繁なので忘れる
・ブレイクノーイン⇒ラックシートを取ったりしていると忘れる
これは慣れによって減らしていくしかありません。
対策②撞き終わったらすぐに押す
ミスしたらすぐに諦めてキュー置く前に最短で押す方がいいです。
よく、ミスした後に素振りをしたり、茫然と立ち竦んだりすることがありますが、
感情的になると押すことを忘れてしまうので、終わったら潔くすぐに押すようにした方がいいです。
対策③ローボールに時間を使いすぎない、ハイボールの時は時間を使ってもいい
正直なところ、B級戦はハイボールでの戦いになることが多いです。とはいえローボールを粗末にしていいわけではありません。
ただ、例えばトラブルがめちゃくちゃあって、ローボールで時間をたくさん使ったとしても、
⑧番とかのトラブルがあると、正直ローボールにそんなに時間を使う必要があったのかということになります。
ハイボールで厚みが見えない時は、時間を使ってでも納得いった上で撞いた方がいいです。
対策④待っている時は配置を頭に入れておく、キーショットはどこかを考える
台に立ってから、どうしようかと考えてしまうことが多いのですが、
事前に配置を頭に入れておいて、難しい球や出しを頭に入れておくことで、かなり考える時間が軽減されます。
これは前にも書いたことがあるのですが、
この癖をつけることで、事前にケアすることもできるので非常に大事な作業となります。
対策⑤難しい球は割り切る、当てられない球はすぐに諦める
外す可能性が高い球で、難しい球にすごく時間をかけて外すよりは割り切って守るとかした方が無難です。もちろんこれも試合の展開によります。
また、セーフティベタ付けで、正直これはどうにもならないというときは、めちゃくちゃ考えたところで当たる可能性は低いと割り切って、
故意ファールしたりすぐに諦めるのも手です。もちろん、これも展開によります。特に序盤であれば割り切ってもいいかと思います。
対策⑥隣台の配置をちらっと見る
意外に多いのが、他テーブルとの干渉です。
下記がルールとしてあります。
まわりのテーブルとの干渉、譲り合い、不測の事態は一時停止できる
↓(スタート/一時停止ボタンでオンオフ)(対戦相手に止めてもらう)
撞く前に隣の台と干渉しそうか、干渉しそうであればすぐに相手に止めてもらった方がいいです。
他テーブルのプレイヤーがどの向きから撞くかを見ていると、すぐに止めてもらうことができます。
構えようとしてから、相手と干渉するとその時間がすべて無駄になるからです。
対策⑦順番が回ってきそうだったら準備しておく
難しそうな球や、セーフティで自分に番が回ってきそうな時は準備しておいた方がいいです。
相手が撞き終わって相手が座ってからノロノロといくようでは、時間のロスになります。
対策⑧チョークを塗っておく、チョークを身に着ける
相手の番の時にチョークを塗っておいた方が時間短縮に繋がります。ルーティンとしてチョークを塗ることを入れている場合はそれでもいいかと思います。
また、マイチョーク派の人は磁石等で体に身に着けておいた方がチョークを取りに行く時間のロスに繋がります。
対策⑨エクステンションやジャンプキューは準備しておく
ジャンプキューは事前に組み立てておくというのがルールの場合もありますが、
特にエクステンションはキューケースから出したりすることが多いです。エクステンションはすぐに付けれるところに置いておいた方がいいです。
対策⑩長考しそうな相手は守るのも手
これは賛否が分かれるかもしれませんが、「この人は長考型だ」というのが分かれば、時間を使わせるのも戦略としてはありです。
難しい配置であれば、無理に攻めずに守りを中心に考えてもいいかもしれません。
タイムアップした場合は、30秒ルールになるため、そこから相手がさらに慌てる可能性があります。(とはいえ、自分が⑨を外せば負けなのですが)
まとめ
上記を実践するだけでも、数分は節約できるかと思います。
慣れないと本当に忘れてしまうので、①に挙げた「押し忘れないこと」が一番大事だと思っています。
一人当たり5分でも試合の進行が早くなれば、トータル時間としてかなりの時間が浮くことになり、
ロストしていた時間を試合に充てることができます。その結果として、どれだけ時間短縮になるかが見ものです。
遅撞きに関してはいろいろ議論がありますが、全国的に普及すれば、試合の進行も早くなるばかりか、練習の時から早く撞く習慣が身に尽きます。
そうすることで、さらにより長い時間ビリヤードを楽しむことができます。是非とも、今後も普及していくことを切に願います。
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