上級者にとっては超当たり前すぎることかもしれませんし、Bクラスでも「今さら??」みたいに感じられるかもしれませんが、ブレイクの重要性を最近知りました笑。
わたくしは、今まで真剣にブレイクの練習について取り組んできませんでした。
今までは、ブレイクがすごく良くても「どうせ取り切れない」、「Bクラスなら最後の3つ取りきりの方が有用」「結局は運でしょ」とか思っていたのですが、マスワリ連発している方って、「めちゃくちゃブレイクのこと考えてる!」って最近分かったからです。
某プロが、「セルフラックでラックシートになった今の時代はパワーブレイクはもう不要、使うとしたら10ボールか、USオープンくらい」っていう発言をされていて、(USオープンは木製ラックで組む)
さらに、「手玉と1番をサイドのどこに当てるか、手玉のコントロールは…等」いろいろ話されているのyoutubeで耳にしました。
「どれくらいの速度からコントロールブレイクになるのか」って疑問が湧いたのですが、
私が勝手に解釈するには、3ポイントルール採用時に、イリーガルにならないレベルのスピードで、確実に手玉と①番をポジションするって意味だと思っています。
であれば、「イリーガルにならないレベルのスピードは?」っと疑問に思ったのですが、
BDさんの、
“スリーポイントルール”でイリーガルにならないブレイクショットは何kmなのか?
っていう記事に既に検証されておりました。
そもそもブレイクって、コンディションに大きく左右されるし、もちろん台によっても違うし、最終的に球が隠れるかとか球の配置って運じゃないですか?
「そんなのコントロールできるのかよ」って思ってたのですが、練習していくうちに確かに台によって癖はあるが、手玉と1番の配置を考えれば、結構同じ軌道になるということが分かりました。
そして、いろいろ練習していくうちにマスワリ率が大きく増えました!!さらに、台によっては3、4個日常的に入るようになってきました。
こんなブレイクができたら、俺だってマスワリ量産できるはず!パワーブレイクが必要なくなった今、徹底的にブレイク研究したい!マスワリはブレイクが9割! pic.twitter.com/xLwMyGkhCy
— ビリヤードKK (@billi_KK) 2018年10月25日
元の動画は、これです。Bクラスでも取り切れる、カーリーさんの教科書のようなブレイクです。(該当の場所から再生されます)
https://www.youtube.com/watch?v=viixBhS23eE&t=1436s
(この動画は埋め込み再生が不可のようですので、リンク飛んでから見てください)
上のブレイクでは、①は角に当たってラッキーなのもありましたが、結果的に球が4つ入り、超イージーな配置となりました。これ以外にも取り切れるブレイクが量産されてました。
国際試合とか、いろいろなコンディションで、ブレイクだけに絞って見てもいろいろなことが分かります。
上級者でブレイクがうまい人は、様々なコントロールブレイクの引き出しを持っています。
どこかのyoutubeで耳にしましたが、プロは、大体3,4個くらいを試合に持っていくようです。全部ダメだったら最後はパワーブレイクをするようです。
AがダメだったらB、C、さらに力加減調整、みたいに、コンディションによっていろいろ試していきます。
あと、自分の中で引き出しを多数持ってると、相手のブレイクを真似できるっていうメリットがあります。
テーブルコンディションによって、相手のブレイクですごく配置がよかった場合、相手のブレイク真似たらうまくいくってこともよくあります。
当然、相手のブレイクの狙いをこちらが分からないと再現できないので、引き出しがあれば得です。(ただし相手の再現できるかは分かりませんが)
そして、一番安定した配置のブレイクが分かれば、上級者であればマスワリの量産体制に入ります。
いかにしてブレイクを序盤から掴むかっていうのがいかに大事か分かります。(あくまで、ラックシート、セルフラックの場合ですが)
どちら側から撞いて、どの程度の速度で、どれくらいの回転で、①番のどのあたりに当て、手玉をどのあたりに配置しているか?
みたいな情報だけ意識するだけでもぜんぜん違うと思います。
とはいえ、手玉が別の球に蹴られたりすることもあるので、結局は運ということになりますが、意識しているのとしていないのでは雲泥の差が出てきます。
そのあたりの基本的なものを、下記にメモしておきます。
まず初めに、知らない人のために書きますが、超基本事項です。
下記でいう③と⑧はウイングボールです。ウイング=翼=両翼のボール。
セルフラック、ラックシート時代になったので、②が後ろ固定になる試合が大半です。
⑧はラックが組めていれば、ブレイクした方のコーナーに吸い込まれます。(即死)
①は反対側のサイド側に流れます。
⑨はきっちり組めていれば、動きません。
下記で言うと、ウイングの⑧が入った時点で私のターンは続くので、とりあえずウイングの⑧をコーナーに入れるのはマスト条件です。
下記は、ラックシートセルフラック時ですが、超基本的なことです。(中級車以上なら当然知っているだろうことです)
・ラックシートの組み方はスペシャル大事、わずかな隙間も空けない(特に⑨の周りを囲む6個、①と2列目の間、②と4列目の間=結局全部)
・ラックがうまく組めていれば、ブレイク側のウィングボールはブレイク側のコーナーに入り(即死)、⑨は動かない
・手玉スクラッチは絶対にやってはいけない(別玉に蹴られる場合は仕方ない)
・組み方のボールの順番は、球の動きを知る意味でも毎回同じ方がよい
・3ポイントルール採用の場合、速度は25km以上はないと厳しいようです。(25kmが分からない場合はこちらの記事が参考になります。)
意識するポイントとしては、上記でも挙げましたが、
・どちら側のどの辺りから撞くか
・手玉スピード
・手玉の回転
・手玉がどの辺りに止まるか
・①番がどのように動くか
相手がコントロールブレイクをしてきた場合、どういう結果になったかもかなり参考になります。
①をどのように走らせるか、手玉がどのように動くか、が最大の焦点です。
①をどこに持っていきたいかで、①への手玉の当て方も変わります。
下記の①~③でどれが正解というわけでもないですが、個人的には②(サイドイン又はサイド角)はあまりお勧めしません。
何故なら、②はどこに行くか分からないので、取り出しが難しくなります。
もしくは、①がサイドのツノに当たるとどこに行くか分からないので、これまた取り出しが難しくなります。
下記は、あくまで一参考例のカットブレイクですが、
①をサイドのフット側にクッションさせて、左上コーナー付近に持ってくる。
手玉は、一度クッションしてから、センターからヘッドスポット付近へ。
手玉のコントロールとして、下記の撞き方だと、スクラッチの心配は少ないですし、上に一度クッションさせると比較的手玉の位置も安定します。
①の動きが多少異なりますが、上の例でいくと、下記のような感じです。
ビアド先生のお手本のようなブレイクです。
https://youtu.be/lZyZrl74Zi0?t=2484
上記みたいな感じです。手玉と①の動きに注目してください。
①は図とは若干違いますが、①がサイド手前に当たり、コーナーへ出て、確実にインできます。
ただ、あくまでブレイクはコンディションに大きく左右されます。ラックシートによっても変わりますし、ラックの組み方によっても変わります。運の要素もでかいです。
ですので、自分の中で引き出しをたくさん持つ。AがダメならB、それがダメならCみたいな感じで、コンディションに応じて適用させる必要があります。
それによって、かなりマスワリ率が変わってくることと思います。事実、私も昔のブレイクに比べてかなりマスワリが出るようになってきました。
さらに今後、いろいろなプロのを参考にして引き出しを増やしたいと思います。今後、徐々に紹介していきたいです。
Comments
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