超基本であり、超高頻出な配置であり、１ラックに１度は出てくるような「くの字」の配置。

一般的には、「くの字」になっている、レールに向かって手玉がいく配置とか言われています。（薄いショットとかはもはや「くの字」になっていませんが）

30度くらいの、「くの字」の配置に出しさえすれば、あらゆる場所に出すことができる便利な配置でもあります。

薄ーいショットは、くの字と言えるか分かりませんが、「入れ」自体が難しいですし、それを出すには「バタバタ」で出すのも結構難しいです。

さらに、イレだけで終わらず「出し」が要求されるケースが大半です。出しの加減もかなり難しいです。

イレに集中して、「フリがなくなったよー涙」みたいなことは、頻繁に起こります。

下記の記事にありましたが、

「ビリヤードB級とA級の違い－ビリヤード検定の結果から分析する－」

↑記事で挙げられていましたが、ＡクラスとＢクラスはイレだけでは大差はなく、連続の取り切りが最も差が出ると書かれていました。

当然といえば当然かもしれませんが、入れだけなのと、入れ＋出しとでは技術的にも雲泥の差がありますからね。それを連続ともなれば、当然上級者との差が出てきます。

よく「くの字」が苦手だから、同じポイントに置いて、固定位置からイレだけを練習するのってありますが、正直私はあまりオススメできません。

ビリ検を否定するわけではありませんが、すべて同じ位置だったら「二回目以降厚み分かってしまう」ってのが大きな理由です。

試合で、全く同じ配置なんて二度と来ませんし、5mmでもズレたり距離が少しでも離れていたら厚みもすべて変わってきますからね。

正確にストロークする力があったとしても、厚みを把握する力が抜けていれば試合では使えませんし、それを一発勝負で入れないと試合で勝てませんので。

さらに、イレだけの厚みが分かっていても、出しを考える上で、捻りや回転によって厚みが変わります。

私も過去に、ポイント練習でめちゃくちゃ入っていた配置でも、

試合になれば緊張もするし、「えっ？この厚みでいいかな？」ってなりますし、出しのことも考えれば当然シュート率は下がります。さらに試合でキューが出ないので、回転もかからないみたいな。

なので、下記の練習では上記のことが全て解決され、めちゃくちゃ実践的なメニューです。

①毎回取り切りを意識する　（１個でもミスしたら試合では負ける）

②位置はすべて毎回違う　（厚みを覚えないと意味がない）

③出しもすべて毎回変わる　（イレだけでなく、出し方も配置によって変わるし、捻りによって見越しも多少変わる）

④最後は⑨を取りきるフットスポットの練習　（⑨はフットスポットに留まるケースが多く、最後までイレないと勝てない）

さらに、スポット練習と違って、毎回球を動かさなくていいという便利な練習方法です。

上記をすべて網羅している便利で且つ実践的な練習方法です。

私が勝手に作ったメニューなのですが、「くの練」と勝手に名付けています。（既に有名な練習かもしれませんが）

・ピンクのところに⑤～⑧を自由に球を置く、⑨のみ固定（フットスポットというより、ブレイクの⑨の位置）

・手玉フリー

・くの字の出し方で、順に入れていく

・最後は⑨を入れる

これをゴーストの試合でやっていきます。勝率８割くらいを目指したいです。（私はまだ半々くらいでしょうか）

下記は例です。

基本はセンター出しで解決できますが、

少しでも、出しをミスすると、次のイレ＋出しがすごく難しくなります。

また、入れだけでなく、時にはバタバタで出したり、捻りと厚みと力加減などすべて勉強になります。

この練習がかなりの高確率で決まるようになれば、試合でも自信をもって撞くことができますし、取り切れる率も大幅に上がるように思います。

慣れてきたら、

縦版もあります。こちらも非常に練習になります。こちらも配置ランダムで、取りきりです。

是非やってみてください！