ドBクラスの私ですが、去年からハウストーナメントから200人以上の試合まで、BC戦にちょくちょく出るようになりました。
BC戦では、4先とかが多く、「勝敗なんてじゃんけん」みたいなものだと言われます。
確かに、イージーな9飛ばした時の配置だったり、実力があっても勝てない場合も多々あります。
ただ、それでも細かなミスが無数に合わさった結果なわけです。
上級者の試合なんて本当に細かいミス1つだけで勝負ありってことがたくさんあるので、BC戦で無数にミスしているのは自分の実力が足りないからに他なりません。
去年は、勝敗はあまり気にせず、内容を重視しておりました。最初の頃に比べれば1年で内容面ではだいぶ良くなってきたと思っています。
ただ、内容面もさることながら、今年はもっと勝ちたい。そこで、勝負の分かれ目ってどこなのか、人の試合見て客観的に分析しようと思いました。
そこで今回は、勝敗に着目せずに、
ラックごとにどのミスから勝敗が分かれたか?っていうのをBC戦200ラック以上見て分析しました。
(お前は暇なのか?と言われるかもしれませんが、数か月かけて風呂の時間とか移動時間等の隙間時間で記録したものになります。)
↓こんな感じでエクセルにメモしていきました
200ラック以上見た動画は、youtubeに上がっているBC戦です。
レベルを均衡にするために、BC戦トーナメントを無作為に抽出しました。(おそらく決勝とかの動画が多いので、通常の予選を合わせたらもっとレベルは低くなるかもしれません)
ただ、コンディションによっても、渋台とかによっても変わるので、あくまで参考ということで。
参考にした動画は、
プールカイザー、STINGER、パル、アムール、リンズ、fellows、自遊空間、アマ9、地Bになります。
動画アップして下っている方々に感謝申し上げます。
BC戦における 1ラック当たりの直接的な敗因
この分析は、相手にターンが回った最後のショット原因です。
ミスは無数にあったとしても、どの自分のミスが原因で最後相手に取り切られたかって分析です。
9飛ばしもイレミスになりますが、あまりにも多いので個別に分けました。
分析の結果としては、イレミスとファールだけで8割を超えています。
ただ正直、守り以外は、イレのミスでないと相手に回りません。なので、イレミスで負けるというのは当然といえば当然です。
事項では、イレミスについて詳しく分析します。
イレミスの原因をさらに分析する
イレがダメだったから、イレの精度が上達がすれば勝てるのでは。
イレを強くするためにボーラードをひたすらやって200点くらいに上げよう。。。
このような分析と対策では、正直試合で勝つには不十分なように思います。
イレミスといっても、難しいショットから簡単なものまで多岐に渡ります。
これも分類するのが非常に難しいのですが、イージーとタフとベリータフに分けました。
イージーは、Aクラスを基準にほとんどミスしないようなもの、
タフは決して簡単ではなく、遠い球等、Aクラスでも2,3割以上ミスが起こりそうなもの
ベリータフは、ほぼほぼ入らないものや、入っても3割以下のようなものです。
イージーミス3割は防ぎたい
イージーショットのイレミスはイレの練習をするしかありません。
ただ、ダシを意識するあまりイージーなイレをミスするということも多くあったので、一概にイレだけを強化というわけにはいきません。
今更ですが、難易度がタフなイレを練習するよりは、3個取り切りのような、イージーなイレ+ダシの練習はとても大切だということは分かりました。
B級に難易度が高いショットが多い原因は?
難易度が高いショットのミスは正直仕方がないと思います。
そして、難易度が高いショットのイレを強くするのは並大抵なことではありません。
しかし、原因のほとんどはずばり、ダシミスが多いということです。
9飛ばしも、タフなショットが大半です。そもそもの原因は、前の球の出し方をミスして難しくなったという原因が非常に多いです。
ダシミスは人によって基準が違うので、敗因のミスとして挙げられませんでしたが、
ダシをミスしたために次のショットの難易度が高くなりミスをして負けたことがこの8割の中に多く含まれています。
Aクラスであれば、そもそもタフなショット自体生まれにくい
Aクラスや上級者の試合を見ていると、楽にとっている球が多いように見えると思います。
これは、ダシが安定していて、難しいショットにならないということです。
よく素人がプロの⑨ボールの試合を見て、「ビリヤードは簡単そうだな」と思うのは、ダシがうますぎるからということです。
残り何個の時点から取り切られたか?
イレミスだけに絞ったものですが、残り何個の時点から勝敗が決まるかということを調べました。
サンプル数がそこまで多くないからかもしれませんが、1個と2個で6割を超え、3~5個で3割程度でした。
これで分かるのは、やはり最終局面でダシミスが出て、イレが厳しくなったということが挙げられると思います。
であれば、2個取り切りで、イージーなショット配置から⑨を取るという練習でも十分効果があるのではと思います。
フリーボールにすると簡単なので、イージーと思える配置をあらゆる角度から試していくのがいいのかもしれません。
やはり、ダシを強くするには、いろんな撞点がつけたり、ライン出しの最適な選択ができて、多少強弱がミスしても出せるような選択を身に着ける必要があると思います。
⑨飛ばしについての分析
下記のグラフは、あくまで1球目の⑨ボールで外した割合です。
⑨ボールのイレ合いになった時の2球目以降はカウントしていません。
「⑨飛ばして負けたー」っていうセリフはよく発します。
⑨を飛ばすことは誰でもありますが、どのような難易度で飛ばしたのでしょうか。
イージーなミスが4割と結構目立ちました。これは非常にもったいないので練習するしかありません。
ただ、タフショットのミスが大半です。
これはAクラスでも3割以上ミスするようなショットなので、Bクラスであれば半分は切るのではなかと思います。
この⑨も、上記同様に、やはりダシミスが多かったです。
また、相手が⑧のイレをミスして、イレがタフになったために、ダシができずに⑨へのイレがタフになったということもあります。
これも上記と同じですが、
いろんな撞点がつけたり、ライン出しの最適な選択ができて、多少強弱がミスしても出せるような選択を身に着ける必要があると思います。
ファールが原因も約四分の一占める
ファールはスクラッチか的玉に当たらなかったミスです。(一部、キューミスや場外もあります)
私の感想としては、思ったほどは高くありませんでした。
A級の試合となると、配置が良ければ何個の時点であってもファールした時点で8割以上取り切られるのではないかと思います。
上記の図ではスクラッチが、半分以上占めます。(入れた後のスクラッチと入れをミスしてスクラッチというは一応分けました)
攻めた結果であれば仕方がないのですが、ラインを考えずに出したり、ある程度予測ができたにも関わらずファールになったケースも多かったです。
また、キックミスのファールというのが、守られたり隠れたりして、当てることができなかったものです。
これは、難易度が多岐に渡りますが、システムを覚えるなどして慣れていくしかありません。
逆に、キックショットを疎かにする(計算せずに感覚で撞く)ことで負けに繋がるということが多いということもいえます。
何個の時点のファールから取り切られたか?
サンプルが少ないのもありますが、これは非常に興味深い結果となりました。
これは、中盤であってもスクラッチやファールをすれば終わるということが言えると思います。
なので、残りの個数関係なしに、予測可能なスクラッチやファールは意地でも避けることが勝利に近づくと言えると思います。
2個というのが少ない理由としては、隠れる可能性は低くスクラッチになる予測ができたのだということだと思います。
守りのミスは案外少ない
明らかにセーフティを狙い、出てしまった結果、取り切られたような守りのミスは思った以上に少ない結果となりました。
また、守りを多用する人はほとんどいませんでした。多少無茶してでも、イレを狙いに行く人が多かったです。
イレることができたとしても、ダシが難しい場合は、無理に入れる必要はありません。
この結果から、タフなイレが決まっても出す自信がない時は、自信をもって守っていきたいです。
ブレイクは勝敗にはそこまで関係がない
マスワリ率から考えても、ブレイクがすごく上手いからといって勝率がいいわけではないことも分かりました。
また、ブレイクスクラッチでもそれほど勝敗には関係がないことが分かりました。(それでもしないに越したことはない)
上級者の試合であれば、ブレイクで試合の勝敗が分かれることが多いですが、Bクラスでブレイクが勝負を決めるかという点については、ブレイク関係の勝敗は5%以下なのでさほど関係はないと言ってもいいかと思います。
だからといって、ブレイクをお粗末にしてもいいとは言っていません。
防ぎようがないものは全体の7%ちょっと。マスワリ率はなんと2.5%
こちらでは防ぎようがない、仕方がないものっていうのもあります。相手がフロックで入れたり、途中コンビで入れられたり、相手がマスワリを出したり。
それらの数字は7%でした。この場合は運がなかった、相手が強かったと、割り切るしかありません。
逆に、残りの93%は何かしら自分に原因があるので、逆に実力が大半を占めているとも言えます。
ブレイクノーインや、ブレイクスクラッチも勝敗にはほとんど響かずに意外に低かったです。(世界レベルではこれだけで勝負が決まることがほとんど)
気になるマスワリ率ですが、3、40ラックに1回なので、妥当な数字なのではと思います。
まとめ:どうすれば勝つ率が上がるか?
すごーく当たり前の結論になってしまいますが、
①イージーなイレと出しはとにかく練習。残り2つの取り切りだけでも効果あり。
⇒いろんな撞点がつけたり、ライン出しの最適な選択ができて、多少強弱がミスしても出せるような選択を身に着ける
②序盤であってもファールは極力避ける
⇒スクラッチになりうるハードショットは避ける、スクラッチになりうるラインも避ける、隠れた時にキックショットのシステムは覚えた方が得
③イレ(ダシ)がタフな時は、守った方が勝率は上がる
⇒タフなシーンは攻めてもいいが、攻めたところで取り切る率が低い場合は守った方が無難。恐れずに守ろう。
前に、Bクラス(B級)が9ボールで4先のような短期試合に勝つための戦略と練習法というのを書きましたが、あながち間違いではなかったなというのが感想です。
っていうの公開しましたが、あながち間違っていないなと思いました
Comments
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すばデータ、考察です。大変参考になりました。ありがとうございます。定期的に見ていますので、更新頑張ってください。