前回から更新が滞りました。
そこそこの反響を頂いたようで、空き時間にyoutubeを見てきた甲斐がありました。
単なる趣味の分析もありますし、参考になるか分かりませんが、前回書けなかった補足をいくつか書きます。
9外しからどちらが勝つかの分析
9を外して相手のターンになりました。
そこから果たしてどっちが勝つ(⑨を入れる)のかという分析です。
これで分かるのは、⑨を外してしまったが、それでもどれだけの確率で自分が勝てるかということが分かります。
自分外し⇒相手外し⇒自分のターンに再度回ってきて、⑨を入れたもん勝ちの状態を「合戦」としました。
結果は、合戦になった場合は自分が有利という結果は出たものの、6割はそのまま入れられて終了。
⑨を外すと、約7割くらいの確率で負けるということが分かりました。
残りの⑨がタフショットの場合、アンセ気味にイレに行くこともあります。
万が一外した際に相手がタフショットになるかを考えるのは、一定の効果はあるので考えないよりは考えた方がよさそうです。
例えば、下記のようなシーンでも、
強く撞いて手球が返ってくるくらいの強さの方が、外した時に相手は難しくなるはずです。(外し方にもよりますが)
逆に、弱く撞いた場合相手にチャンスになる場合があります。
強さの加減だけでも、少しでも負ける確率は軽減はできますし、どちらに外すかの加減もある程度の効果はあります。(それでもカタカタとかの可能性もあるので一概に安心ではありません)
相手との力関係は 勝敗に関係するか
力差がある場合とない場合での勝率の分析。
優勢か、劣勢か、互角か。あくまで私の主観です。
ラック数にもよりますが、Bクラスだと4先くらいが一般的ではないでしょうか。
また、Cクラスのハンデが2とかいう場合もあり、一概にデータとしては難しいのですが、
上記で互角をなくした場合、優勢が勝つ確率は86%ほどでした。
10%くらいは劣勢サイドでも可能性はあるということです。意外に高いのではないのでしょうか。
よく、優勢である自分が⑧まで入れて⑨を外して負けるとか、⑨を入れてスクラッチとか。なので、こちらが優勢で明らかに力差があっても油断は禁物です。
以前、なすみそさんが、「3先なんてじゃんけん」というブログを書かれていました。これも相手との実力差によりますが、計算等が参考になります。
勝敗を分けた残りの球の数の平均
あまり意味のない数字かもしれませんが、BC戦の試合においての残りの球数の平均値です。
エクセルでやっていたので、平均がすぐに出てきます。これはデータも多いので比較的正しい数字だと思います。
数字は「3」近辺に落ち着きそうです。
こんなこと言うとアレですが、BC戦は結局、残り3個勝負なことが多いということです。
逆に、ビギナー戦とかだと1.いくつみたいな数字になるのではないでしょうか。
ラストの3個取り切れれば勝てるというのは、間違っていないということが分かりました。
3個取り切りといっても数字に出てこないもの
ここからが大事です。
3個の取り切りなんて余裕だと思うかもしれませんが、あくまでフリーボールで、配置が楽な場合です。
試合ではどんな配置で回ってくるかは分かりません。
下のグラフは、前回のエントリーのものですが、
これだけ見ると、イレを強くすれば勝てるって思うかもしれませんが、そんなに単純なものでもありません。
これは実際にあった配置なのですが、例えば、相手が外して、下記みたいな配置で回ってくることなんてザラです。
⑦を攻めるなら、サイドバンクか左下のコーナーカット。ただし、ダシも考えたら非常に難しいことが分かります。
⑦を入れたとしても、⑧への出しが微妙。⑧もタフショットとなり、⑧外してチャンス、或いは⑧も入れたが⑨がタフショットみたいなことはとても多いです。
すごくざっくりとした図ですが、
1回でも出しをミスればタフショットになり、それだけ外したり、次の出し難しくなったりするので、
すべてをイージーにさせるには、イレの精度のみならず出しの精度も高くないと難しいです。
仮に、タフショットの成功率が70%としたときに、連続して3つ入る確率は3割程度です。
さらに、その中に成功率半分以下のが含まれていれば、1割とかになります。
やはりそのあたりの差は、AとBの壁は非常に高いと思います。
事実、ビリヤード検定でも1個のイレだけではあまり差はなく、3個の取り切りではAとBではもっとも差が開いたという結果になっています。
ミスした2個前に原因があるケースが多い
これはスコアに出てこない、根本的な原因となるものです。
例えば、↓のショット
これは、実際に200ラックの中に含まれるものです。
左下のコーナーへは遠いですし、タフな部類です。これは、スコア上では、⑧イレミス、タフショット(難易度2)となります。
ひとつ前に戻りましょう。
⑦番から⑧への出しです。悪くはないですが、⑧がタフになりました。原因は捻りや押しが足りなかったということになりますが、それだけではなさそうです。
もう一つ前を見てみましょう。
⑥から⑦への出しで、フリがない出しになってしまいました。
原因はこれです!
本来、⑦へは、もう少しフリがあれば、⑧へはもっと簡単に出せます。この⑥の出しが正確ではなかったため、⑧まで苦しくなったわけです。
他にもイレミス(タフショット)で大半がこんな感じです。
スコア上は、⑧のイレミスとなります。しかし、根本的な原因は⑥から⑦への出しミス。
⑥から⑦への出しが失敗だったと、試合を振り返った時に思えるでしょうか。
ほとんどの人は⑧のイレミスだけが記憶に残り、⑧のイレを後悔するはずです。
球1個の差でイージーショットからタフショットへ変わるシビアな世界
これは参考なのですが、
適当に選んだプロの残り3球のショットです。
⑥はイージーショット。⑧への出し方もいろいろあります。ジェイソンショウは、少しだけ引いて、⑧を左上コーナーへ入れる選択をしました。
ただ、その選択にしても非常にシビアな加減が要求されます。
かなりざっくりですが、上記のように、⑨へのネクスト考えた時の配置で、引きの加減一つで天国にも地獄にもなるわけです。
この辺りは、ライン出しであったり、リスクがより少ないチョイスであったり、様々な出し方の選択であったり、最悪のケースでもハードなショットができたり、
様々な力が要求されます。
下記、動画の詳細。
https://youtu.be/WnxkU61_p8M?t=953
まとめ
前回のエントリーでは、数字だけが独り歩きしました。
⑨がもっと入ればとか、あのショットが入ればって思うかもしれません。
しかし、内容をよく見てみると、⑨番外しや、イレミスの根本を振り返れば、
大抵は2,3個前のダシミス。それも強弱を間違えたり、意識すれば大丈夫だったものも多いです。
なかなかこれは思い出せません。
私も人のことは言えませんが、これらはなかなか思い出せないので、カメラを取るなりしてどこが悪かったかを振り返る必要があり、
そのあたりは練習の段階から意識していきたいです。
Comments
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ショウの動画ですがこれは6番は引き玉というよりはほぼ左下をついてのストップショットです。動画だとわかりにくいのですがフリが多少あるかと思われます。8番に対して短すぎオーケーですし引きのコントロールという球ではないです。割とイージーな部類だと思います。しかし8番は完全に割って派手に引いてますね!モスコーニカップも盛り上げを意識した派手なショットですね。エンターテイナーだなぁ。