システムが続きます。 今回は、縦系の2クッションシステムです。

前回の、ファイブアンドハーフシステムとハーフVシステムとプラスツーシステムと同様に覚えていると便利です。

上3つは有名ですが、意外に知らない人は多いです。

また、ファイブアンドハーフシステムが分かっていれば、数字をあまり覚える必要がありません。

今回は、セブンシステムです。

例えば、こういうシーン。狙いは⑦番。どのように当てますでしょうか。

縦のワンクッションでもありですが、結構シビアです。（後ほど解説）

また、こういうシーンでも応用が効いたりします。（後ほど解説）

断っておきますが、あくまでキックショットはコンディションに左右されるので要注意です。ラシャ、クッション、湿度等、様々な環境によって異なります。あくまで目安です。  

ただ、数あるシステムの中でセブンシステムは信用できる部類に入ります。

セブンシステムの計算式

ハーフVシステムが分かっていれば、さほど苦労しません。似ています。

手玉の位置はハーフVシステムと同じです。 あとは、短クッション側の狙いたい位置の数字を覚えるだけです。

７システムなので、７が真ん中。あと、７個数字があると覚えればいいです。

注意すべきは、短の真ん中の７からの割り振る数で、７の左右横は半ポイントで6と8。端は4と10。その半ポイント横が5と9ということです。

セブンシステムの求め方

手順①　手玉の位置を求める

手順②　短側の狙いたい位置を求める

手順③　掛け算して、そのポイントに向かって撞く 撞点は真ん中やや上ので、バンキングよりやや強いくらいです。 （順捻りの場合も後ほど説明します）  

セブンシステムの注意点

※これも今までと同様、あくまでポイントを狙うということになります。

※上記で書いたように、短側のポイントが少し不規則なので注意が必要です。

※短クッションの場合は、捻り加減や球のスピードによって結構変わります。あくまで目安です。

セブンシステムの逆バージョン

逆でも同じです

セブンシステムの順捻りバージョン

上記で紹介したラインで球に当たらない場合、順捻りによっても出すことができます。

順ひねりを入れる場合は、狙いたい場所から2引けばいいです。

例えば、6の位置に狙いたい場合は、6-2=4　で4×5＝20を狙うということになります。

個人的には、順を捻った方が安定するように思います。  

端数が面倒な時の計算式

上記は5とか6の位置だと比較的計算しやすいのですが、0.5とか入ってくると計算が紛らわしくなります。

特にサイド側からだと計算が面倒です。

そこで、すべて2倍を足すと分かりやすくなります。初めからこちらで覚えても良いです。

サイドポケットが⑥と覚えておくといいかと思います。

セブンシステムの実践と応用

先ほどの例でしたら、上記のようになります。

おそらく、ワンクッションタッチよりは精度が高いと思います。

ざっくりですが、手玉は5、当てたいところは7、掛けて35（通常)、順捻りであれば、25です。 ただ、気持ち7よりも少ない24や23くらいでもいい気もします。

これも捻りと球のスピードで結構変わるので、調整する必要があります。 また、サイドの角にも注意が必要です。    

セブンシステムの実践と応用2

これも上記の例です。 ファイブ＆ハーフも、フル捻りでのワンクッションも結構厳しいと思います。

これはワンクッションで②を当てるか、右側の逆短クッションの裏から当てるかになります。 喜島球聖は後者を選択しました。

下記はあくまでざっくり、画面で見る限りの計算なのですが、

4.5のラインで計算して、順捻りでいけば、大体8くらいが狙いになります。この計算だと27。

ただし、⑨に当たってしまいますので、そこから逆算して球を遅めに撞いたり、少し強い目に捻ったり調整します。

結果として、②の裏から薄く当たりセーフティ返しとなりました。

これはスーパーショットなので、再現性は低いですが、考え方としてはおおよそ参考になります。 これも、自分の捻りや速度の感覚が最終的に必要なので、考える目安としてです。  

↓動画参照（該当の場所から始まります）

あまり使う機会は多くはありませんが、2クッションのキックショットやセーフティの時にもアイデア一つで役に立つことがあります。  

また、他のシステムも参照にして下さい

ファイブアンドハーフシステム

ハーフVシステム

プラスツーシステム