9ボール(或いは10ボール)での、⑨飛ばしは誰だって経験があるでしょうし、実際に調べてみた「ビリヤードのBC戦での敗因はどこにあるのだろう?200ラック以上見て考えた」というエントリーでは、
22%近くは、9飛ばしでポイントを落としているわけです。(相手が⑨を飛ばした後の自分の⑨飛ばしはカウントしない)
ちなみに、⑨外しといっても難しい球は仕方がないと思っています。イージーとまではいかないが、決めないといけないみたいな下記のような球です。
もちろん、⑧からの出しミスで、⑨のイレが難しくなったという理由は非常に多いのですが、練習ではほぼミスしないような真っすぐの球でさえ飛ばすはあります。
私も、ここ最近のハウスで3セット先取してから、4連続⑨を飛ばして負けるということを経験しました。(しかもほとんどがカタカタ)
プロやアマの最高峰の試合でも、イージーな⑨番を飛ばすことなんていうのは珍しくありません。
これはメンタルの問題なのでしょうか。
「自分はとにかくメンタルが弱いから飛ばすのだ」と思っておりましたが、それだけではない気がしてきました。
そんな私が方法論を書くなんて全く説得力がないのですが、自分の失敗談やプロや上級者から聞いた情報を参考に、極力⑨を飛ばさない方法をいくつか示したいと思います。
(現在、いろいろな試合に出て検証中ではあります)(結構当たり前のこともあります)
キュースピードを上げてしっかりと撞き切る
これもめちゃくちゃ大事なのですが、キューを緩ますことなく、球を撞き切ることが大事です。
キュースピードが落ちた状態で球に当たると、変な回転がかかったりして、厚みはあっていても入らないことが良くあります。
特に、ラストボールのような球は緊張状態により、キューが出にくくなってキュースピードがインパクトの瞬間に落ちるということが良くあります。
球が入るイメージを3回繰り返す
頭でのイメージはかなり大事です。どこに当たれば入るか、入るイメージを3回確認します。
また、手玉のスピード、的玉が走るスピードもしっかりイメージします。
また、構えてから、イメージが悪かったら、構え直すことも重要です。
スクラッチのラインは回避
⑨番は入っても、スクラッチで負けっていうケースも多々あります。
上の「イメージすること」と同様に、手玉がどれくらいのスピードでどのラインを走るか、スクラッチラインを走らないか最低限確認します。
極薄の球等、仕方がない場合もありますが、スクラッチラインの場合は、撞点やスピードで加減するしかありません。
ルーティンは絶対に守る
⑧を入れた後は、急いで⑨を撞きがちで、よくルーティンを忘れることが多いです。
焦る必要はなく、⑧を撞く時と同じでルーティンは守りたいです。
ナイスショットの後の⑨は1回間を置く
「ルーティンは絶対に守る」に近いですが、前の球でナイスショットをした後はあっさり外すことは珍しくありません。
ナイスショットをすると少し興奮状態になり、手が震えるなど正常な状態でないことが多いので間を開けることをオススメします。
土手撞きはとにかく避ける
あくまで、出しに余裕がある時は、土手撞きリスクは考えた方がいいです。
土手で撞くくらいなら、多少のフリは受け入れる方が私はましだと思っています。
右利きにとって、どちらに出すと撞きやすいかを考える
「土手撞きを避ける」と似ていますが、出しに余裕がある時は撞きやすい方向に持っていく方が外す率は減ります。
例えば、下記のどちらでも出せる場合、緑の方が撞きやすいです。(右利きの場合)
赤のゾーンはエクステンションが必要だったり、手を伸ばして撞く必要が出てきます。(右利きの場合)
スロウが起こりやすい角度はある程度しっかり撞く
下記のような、
15°~30°くらいの球はスロウが起きやすいので、しっかりとバチっと撞いた方がスロウは起きにくいです。
また、自分の中でのイメージのいい撞点で撞いてもいいですが、しっかり撞ききらないとコジったり、スロウが出てしまうので置きに行くような撞き方はやめた方がいいです。
苦手意識がある球はどちらに外しやすいか考える
少しイメージが悪かったり、難しい球や遠い球は、今までどの方向に外す方が多かったか思い出し、頭でイメージしてから撞くといいです。
出しは意識しなくていいが、次の球を考える
これはメンタル的なことですが、これで終わりっていう意識で撞くのと、ネクストの球があるって撞くのでは、後者の方が外しにくいです。
入れたらこれで終わりって意識してしまうと、気が緩んだ状態になり、ルーティンを守らずに撞いたりしてしまいます。
「これを入れてもまだ次がある」「これを入れても勝ちではない」っていう緊張感を持つことは大事です。
ただ、出しを意識してしまうとそれだけ難しくなるので、最も外しにくい撞点で出しも自然に考えれば大丈夫です。
まとめ
上記のようなことをイチイチ全部考える必要はありませんが、いずれかのチェックができていれば外さずに済んだということは計り知れません。
初めに書いた、「⑨外しのすべてはメンタルが原因か?」と言われれば、そういうことを想定していない部分は技術的な欠如だと私自身は思っております。
どんなにイージーな⑨でも、状況によっては本当に難しくなります。
特に、緊張状態からキューが出なかったり、キューがコジってしまうことにより、レール際の真っすぐの球でもカタカタになったりすることもよくあります。
例え、練習で100%入る球だとしても、試合では必ず成功率は減るし、「簡単な⑨なんてない」ということを頭に置いた上で、緩むことなく撞いていきたいです。
Aクラスの人も数えきれないほどの⑨外しによって強くなってきたと思うので、これも成長する過程では誰もが通る道だとは思っております。
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