先日書きましたエントリーで、ファールについて取り上げましたが、スクラッチもたくさんしていたわけでして、

スクラッチ⇒残り4つ以下であれば、9割以上の確率でそのラックを失うということが分かりました。

9ボールAクラスの試合で優勝するのに必要な事を300ラック以上見て数字にまとめてみた【part4】(ファール編)

つまり、スクラッチをした時点で１ラック失うくらいのやってはいけないミスになります。

ただ、Aクラスの試合は、BC戦に比べれば、圧倒的にスクラッチの数は少なくなります。

そこで、Aクラスが起こすスクラッチってどんなシーンだろうという疑問が湧いてきました。

Aクラスであれば、手球の走り方もかなり把握しているため、CやBが起こしそうなイージーなスクラッチはまず起こしません。

分析した結果、大抵のスクラッチは、下記のような、「予期できなかったスクラッチ」または「攻めた結果仕方ないスクラッチ」です。

・セーフティされた後、空バンクで当てにいって当たり方が悪くてスクラッチ

・手球を走らせた結果、別球に当たってスクラッチ

・ジャンプショットで的球への当たり方が悪くてスクラッチ

・遠い球で押しマックスで厚み間違えて手球スクラッチ

・キックショットで、穴前の球に厚くあたって的球と手球がダブルインスクラッチ

等。。。

ただ、「2クッション使えば防げた」ケースや、「厚み重視で入れに行けば防げた」等のスクラッチも見受けられました。

そこで、過去に起こったスクラッチをいろいろ追跡して、Aクラスでも起こしやすいスクラッチ集というのをまとめることにしました。

これは、A級動画だけでなく、プロ動画、私が上級者と撞いている際に上級者が起こしたものもまとめています。

※ちなみに、下記図は、分かりやすく⑦⑧⑨だけで書いているだけで、実際の球の数と異なる場合が多いです。

①コーナー狙いから長のバタ系（長のバタバタ）

これはほとんどの人がスクラッチを意識していると思いますが、厚み、スピード、捻り加減間違えるとよく起こすものです。

②短から短にバタで走らせる系

これもかなり定番ですね。遠くて薄い球は厚みが難しいですし、捻ればイレの精度が落ちます。

↓下記くらいであれば、逆を入れてワンクッションは入れたいところです。

↓短短のバタバタをした方が無難かもしれません。

↓以外にケアできていないケースが多いです。

番外編ですが、↓はセーフティを狙ったスクラッチですね。

③出しに行ってサイドスクラッチ

イレが簡単であれば、2クッション目の当たるポイントは比較的安全なラインを選ぶべきです。

↓引きでの厚み調整は非常に繊細で難しい

番外編ですが、↓バンクからのサイドスクラッチもよくあります。

捻りの量、薄さ、スピード、非常に繊細で、攻めに行った仕方がないスクラッチとも言えます。

④長からバタのコーナースクラッチ

厚さ、逆捻りの量、スピードを間違えるとよく起こります。

⑤薄い系のスクラッチ

下記以外にもたくさん例を挙げれます。これも予測はできていますが、厚み、スピード、回転量が非常にシビアです。

⑥3クッション以上で出しにいったスクラッチ

穴前で走らせる球は特に難しいです。厚みを間違えればスピード加減が変わりますし、1クッションも危険ですし、悩ましいです。

⑦手球のテケスクラッチ

隠れた際に、レールファーストを使って薄く当たった時によく起こります。

まとめ

かなりざっくりでしたが、上級者でも起こしやすいスクラッチの定番をまとめました挙げました。

こうしたケースをたくさん目に焼き付けば、多少なりともケアする度合いがあがって、減らせるのではないかと勝手に思っています。

当然ですが、大半が走らせる球です。回避可能なものも多いですが、実際にわずかに厚みを間違えたり、捻りの量が違っていてもよく起こります。

理想を言えば、捻りの量や厚みを多少間違えても、一応は安全と言える出しを心がけていくということだと思います。

スクラッチ＝ラックを失うに等しいので、比較的簡単な配置ではスクラッチのリスクは絶対に避けたいです。

実際に、自分または相手がスクラッチをした際にどのようなミスで起こったのか、回避可能だったのか、どういう選択肢があったかを振り返ればいいかと思います。

また、見つけ次第、こちらにアップしていく予定です。