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よく上級者と試合をやる際にスクラッチを始めとしたファールをした時点でほとんどの確率で取り切られるので「ファールした時点で諦めた」という経験はあるかと思います。
ブレイクスクラッチをしても、オープン配置であれば大抵の確率で取り切られると思います。
そこで、「試合ではファール後にいったいどれくらいの確率で取り切られるのか」という疑問を抱きました。
この答えが分かった際、結局自分のファールからの取り切り率がどれくらいかということを知った上でAクラスとの差が分かるように思います。
例えば、練習で4個取り切りをやったとして、成功率が6割だったとしましょう。試合の平均が8割だったとしましょう。
試合の方がコンディション的にも厳しいことが多いので、明らかに自分の実力が足りないことが分かります。
以前、
9ボールAクラスの試合で優勝するのに必要な事を300ラック以上見て数字にまとめてみた【part1】
といったものを調べた時にファールのデータも残っていたのでそれを参考にしました。
そこで、ファール近辺のいろいろな数字を調べてみました。
ファールの種類分布
ファールの種類は、スクラッチ、的球に手球が当たらない、2度撞き、的球場外等があります。
全ファールのうちどのようなファールがどれくらい占めるのでしょうか?
「的球ノータッチ」というのは、隠れた際にキックショットミスとか、的球に当たらなかったということです。
ノークッションファールも「的球ノータッチ」に含まれています。
スクラッチとブレイクスクラッチは分けました。
大半がスクラッチか的球に当たらない(ノータッチ)のファールです。
Aクラスのファール率(ラック平均)
いずれかのプレイヤーがラックあたりにファールを起こす率はどれくらいでしょうか。
ざっくり、3ラックに1度は何らかのファールが起こるという計算です。
意外に多いように感じるかもしれませんが、セーフティの精度も高くなるため、「ある程度仕方がないファール」というのが大半になります。
スクラッチに関しても、走る球、別球に当たったアンラッキーなスクラッチが大半でした。
もちろん、事前に防げそうなスクラッチもあったので、そのあたりは次回まとめることにします。
ファールが起こるのはいつが多いか
これは、ラックの中での何ターン目に起こりやすいかということになります。
これを調べるきっかけとなったのは、下の画像。
「FSC」はファールスクラッチのことです。1ターン目が圧倒的に多いことに気づきました。
とりあえず、詳しい数字は下記にまとめました。
撞く回数自体が少ないので、1ターン目が圧倒的に多くターンが増えるにつれてファールが減るのは当たり前の話なのですが、
1,2ターン目が圧倒的に多い理由としては、取り切れないと分かった場合、序盤から完璧なセーフティによってファールになることが多いということになります。
また、球が多い状態だと不確実性が増えることのよりファールが起こりやすいということも挙げられます。
上記をまとめると、
・序盤(1ターン目)はファールが起きやすく、そこから取り切られることが圧倒的に多い
・球が多い状態で球を走らせることによって、別球にあたってスクラッチが起こる確率も高い
⇒序盤の難しい球⇒無理に攻める⇒出しが難しくなる⇒球を走らさざるを得ない⇒スクラッチ、ファールが起きやすい
ということが起こりやすいと言えます。
ファールをするとどれくらいの確率で取り切られるか
ここから本題です、ファール後にどれくらいの率で取り切られるかです。
ブレイクスクラッチを除いたすべてのファールからの取り切り率です。7割の確率で取り切られるということが分かりました。
これは、トラブルや難配置も合わせてなので、オープン配置であれば8割以上にはなるかと思います。
ブレイクスクラッチの考察は後述します。
上記は全体でのファールなので、ローボール時とハイボール時の考察もしました。
残り4つ以内をハイボールとしたときに、ハイボール時のファールだと9割近くは取り切られ、5個以上残っていても(ローボール時)約7割の確率で取り切られるということになります。
これはあくまで、トラブルや難配置も合わせてですので、オープン配置ですともっと高い数字になります。
よく5つ取り切りゴーストをやったりしますが、オープン配置でやる場合、6割とかではなく9割以上取り切れないと厳しいという計算になります。
Aクラスのスクラッチ率(ラック平均)
スクラッチだけについても一応考察しておきます。
ブレイクスクラッチ率
スクラッチ率(ブレイク以外)
両方足したとして20%ほど。5ラックに1回どちらかが起こす計算になります。
ちなみに、AクラスとBクラスのスクラッチ率も比較をしたいので、近いうちにBクラスの詳細のデータも取得したいと思っています。
起きやすいスクラッチに関しては、後日まとめます。
ブレイクスクラッチをするとどれくらいの確率で取り切られるか?
※裏マスと言われることもある
平均ブレイクで落ちる個数が1.5個なので、2回に1回は7.5個は取り切るという計算になります。
これも、配置やトラブルの有無でかなり変わってくると思いますが、全体の数字で50%なので、オープン配置だったら7割以上は取り切られると思われます。
Aクラスでのファールのまとめ
上記の考察をまとめます。
・ブレイクスクラッチをしたら⇒約半分の率で取り切られる
・ローボール時(残り5個以上残っている)にファールをしたら⇒約7割の率で取り切られる
・ハイボール時(残り4個以下が残っている)にファールをしたら⇒約9割の率で取り切られる
※あくまですべての配置での確率ですので、トラブルや難配置も含まれています。オープン配置だとさらに確率は高まります。
序盤でのファールが圧倒的に多い。これは当然ながら球が多いことが関係する。
①セーフティできる確率が高まる、②別球に当たりやすい、③出しのラインが限られてくる、等があげられる。
序盤で無理に攻める⇒出しが難しくなる⇒イレが難しくなる⇒球が走ってスクラッチ、もしくは球が隠れてファールというパターンが非常に多い。
⇒無理なくしっかり守った方が無難なケースは多い
ファールから見た「Aクラスの取りきり」の考察
冒頭で綴っていた、レベルに関しての考察ですが、
文句なしAクラスの場合、
・4個配置取り切り(オープンの場合)は、95%以上
・7個取り切り(オープンの場合)⇒75%以上はないと厳しい
ということが分かりました。
これはあくまでハウストーナメントでの統計であり、難配置やトラブルも含めての数字になります。
状況的には平撞きより圧倒的に厳しい条件でこの数字ということになります。
アベレージでこれくらいの数字に比較的近くならないと、Aクラスで勝つには厳しいということが分かります。
前にも綴ったように、カウント9でもやはり90点近く出せないと厳しいというのと数字的には大体似ていることが分かります。
Aクラスに上がるための練習提案1(→自分向け)
あくまで、自分の戒めのためのものなのですが、
ブレイクをします。そこからトラブル配置を除きます。手球フリーボールで取り切ります。これを20ラックくらいやります。
いったいどれくらい取り切れるか記録にしたいです。
この練習で最低でも7割くらい取り切れるようにはしたいところです。
それをビデオ等で録画して、いったいどのような配置が苦手か何が取り切れなかった、どこがまずかったかを記録していきたいです。
Aクラスに上がるための練習提案2(→自分向け)
ブレイクをします。取り出しがなかったとします。
序盤のファールで決まることが多かったので、ファールをしかける練習です。
序盤は、球が多いため、セーフティのバリエーションが非常に多いのでいろいろ試すことができます。
いったいどういうセーフティが最も効果的か、これも記録にします。これも録画して、何度も同じ配置からセーフティをやりなおして、
効果的な方法をいろいろ考えます。その後、隠れた後にキックショットで当て返す練習もします。これによってキックショットの精度もあがるかと思います。
【合わせて読もう】
9ボールAクラスの試合で優勝するのに必要な事を300ラック以上見て数字にまとめてみた【part1】
9ボールAクラスの試合で優勝するのに必要な事を300ラック以上見て数字にまとめてみた【part2】(ブレイク編)
9ボールAクラスの試合で優勝するのに必要な事を300ラック以上見て数字にまとめてみた【part3】(マスワリ編)
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